Lenovo Tab B11 – 徹底レビュー 2025

Lenovo Tab B11 タブレット

購入する価値はある?

10インチ前後のタブレットを探すビジネスパーソン、学生、ライトユーザー向けに、LTE接続とペン入力に対応したLenovo Tab B11がどれほど日常を便利にするかを解説します。本レビューでは実際の使用感やパフォーマンス、ディスプレイやバッテリー性能まで詳細に検証し、購入前に押さえておきたいポイントを網羅します。

数週間にわたるテストを通じて、映像コンテンツの視聴や電子書籍の閲覧、手書きメモなどでその実力を評価しました。率直な結論として、ライトユーザーには十分な性能と機能を備えていますが、ヘビーなマルチタスクや高負荷ゲームにはやや物足りない部分があります。本記事では操作感の検証結果と、ペン入力の実用性、持ち運びやすさなどをまとめています。

製品仕様

ブランドLenovo
モデルTab B11
ディスプレイ10.95インチ(1920×1200)IPS
CPUMediaTek Helio G88 オクタコア(最大2GHz)
メモリ4GB LPDDR4x
ストレージ128GB eMMC
バッテリー約10時間
重量約465g.
ユーザー評価 3.9 ⭐ (76 レビュー)
価格32450¥ 見る 🛒

主な特徴

Lenovo Tab B11 タブレット

ディスプレイ

10.95インチ1920×1200のIPS液晶は、広い視野角と優れた色再現性を実現しています。色域はsRGBカバー率約100%に近く、動画や写真編集時にも豊かな発色を楽しめます。例えば、NetflixやAmazonプライムビデオでHDR非対応でも色鮮やかな映像が味わえます。

オーディオ

ドルビー・アトモス対応の4スピーカーは、コンテンツに合わせて音質を自動調整します。スピーカー配置は立体的なサウンドステージを形成し、動画視聴やビデオ通話でも声がクリアに届きます。通勤中の映画視聴やオンライン会議で、小型スピーカー以上の没入感を提供します。

バッテリー&パフォーマンス

7040mAhバッテリーとHelio G88オクタコアは、日常利用に必要な持続力と処理能力を両立します。約10時間の連続利用が可能で、Webブラウジングや動画再生を中断なく楽しめます。たとえば出張中に外出先で資料確認やメール返信を続けても、バッテリー切れを心配せずに済みます。

Lenovo Tab Pen

付属のLenovo Tab Penは静電容量方式で筆圧検知に対応し、メモやスケッチが直感的に行えます。4096段階の筆圧レベルが細かな線の強弱を再現し、アイデアスケッチやドキュメントへの手書き注釈を可能にします。授業ノートの整理やビジネスミーティングでの図解作成など、紙の手帳代わりとして活躍します。

実際の使用感

箱から取り出した瞬間、465gの軽さに驚きました。薄さ7.2mmのボディは手に馴染みやすく、初回セットアップもAndroid13によるスムーズなウィザード形式で約10分ほどで完了しました。

日中の屋外での視認性も意外と良好で、直射日光下でも200nit程度の明るさが確保されているおかげで、メールや地図アプリの文字も判読可能でした。ただしグレアパネルの反射は感じやすいので、気になる場合はアンチグレアフィルムの併用を推奨します。

Lenovo Tab Penで手書きメモも試しました。筆圧検知は弱めですが、メモアプリでの落書きやPDF注釈では十分実用的。書き心地は滑らかで、手元の遅延も許容範囲内でした。特に打ち合わせ中のアイデアスケッチや、通学時のノート代替としても役立ちます。

バッテリーは7040mAhで公称約10時間持続ですが、動画再生中心のテストでは1080p動画を連続再生で約9時間半、Webブラウジングでは約8時間と実測値はやや低め。ただし充電時間は3.6時間でフル充電できるため、就寝中に充電すれば日常利用で困ることはほぼありませんでした。

しばらく使い込むとHelio G88の性能不足を感じる場面も。アプリの切り替えやスリープ復帰に3~5秒の待ち時間が発生し、複数のタブやアプリを行ったり来たりする作業ではストレスに。軽い作業やSNS、動画視聴がメインなら気になりませんが、ビジネス用途のマルチタスクには向きません。

数週間の使用後でも本体に目立つ熱だまりはなく、冷却性能はほどほど。筐体にゴールドのアクセントがないシンプルなアルミ仕上げのおかげで、日常の持ち運びやすさと高級感を両立できています。保護ケースは汎用タイプしかなく、ペンが本体に収納できない点だけが煩わしかったです。

メリット・デメリット

✔ 鮮やかな色再現性の高い10.95インチIPSディスプレイ
✔ LTE対応で外出先でも単体使用可能
✔ Lenovo Tab Pen付きで手書き入力がスムーズ
✔ 約10時間駆動のバッテリー持続力.
✖ Helio G88は高負荷マルチタスクにやや非力
✖ スリープ解除やアプリ切り替えに3~5秒の待ち時間が発生
✖ 本体にペン収納スペースがなく持ち運びに不便
✖ ケース選択肢が汎用品のみでフィット感に欠ける.

カスタマーレビュー

ユーザーからは、リーズナブルな価格でペンやLTE機能が付属している点が高評価ですが、Helio G88の処理性能不足やアプリ切り替え時の遅延、ケースの不便さを指摘する声も多く寄せられています。総じてライトな使い方には十分ですが、マルチタスクや高負荷用途には注意が必要です。

Yossy (5⭐)
YouTubeやChromeの使用では動作がスムーズで、LTE接続も安定しており満足です
とんとかい (4⭐)
動作は重めですが、WUXGA画質とペン付きでこの価格はお買い得だと感じます
Kindleユーザ (3⭐)
デジタルコンパスがなく星図アプリが使えず残念でした
Amazonカスタマー (1⭐)
高負荷ゲームで頻繁にフリーズし、タブレットとしての実用性を疑います
AMI (4⭐)
スリープ解除とアプリ切り替えの待ち時間は長いものの、普段使いでは許容範囲です.

比較

まず、同価格帯のApple iPad(第9世代)とは異なり、iPadはA13 Bionicでより高いCPU/GPU性能を持ち、専用ケースやApple Pencil(別売)にも対応します。一方で本機はLTEやペンを標準付属し、初期投資を抑えたいライトユーザー向きです。

Amazon Fire HD 10 Plus(Wi-Fiモデル)は価格がさらに安価で、Fire OSの独自制限もありますが、大容量ストレージ拡張やペン対応は未対応です。Tab B11はGoogle Playをフル利用でき、汎用性の高さが魅力と言えます。

Lenovo自身の上位モデルTab P11(約4万円台)は性能面でHelio G90Tや6GBメモリを搭載し、より快適なマルチタスクやゲーム体験を提供します。もし予算に余裕があり、より高い処理性能を求めるならP11を検討すると良いでしょう。

よくある質問

ペンの書き心地は?
静電容量方式で4096段階の筆圧検知に対応しており、メモやスケッチで十分な精度が得られます.
LTEモデルとWi-Fiモデルの違いは?
LTEモデルはSIMを挿すだけでいつでもインターネットに接続可能で、外出先での単体利用に便利です.
ケースは専用品がありますか?
公式の専用ケースは少なく、現状は汎用ケースが中心のため、フィット感を重視する場合はサイズ確認が必須です.

結論

Lenovo Tab B11は、3万円強という価格帯で鮮やかな10.95インチIPSディスプレイやLTE通信、手書きペンを標準装備するコストパフォーマンスに優れた1台です。動画視聴や電子書籍、軽いビジネスユースまでカバーできる一方、Helio G88と4GBメモリの組み合わせによるアプリ切り替え時の待ち時間や高負荷タスクの非力さには注意が必要です。

日常的なメールチェックやSNS、閲覧用途がメインで、ペン入力や単体通信機能を求めるライトユーザーには最適ですが、本格的なマルチタスクやゲーム、クリエイティブワークには不足を感じるかもしれません。現在3万円前後の価格は妥当で、タイミングによってはポイント還元やセールでさらにお得になる可能性がありますので、購入時には最新価格をチェックすることをおすすめします。